競馬が大好きハリボテです。

ハリボテはお酒も大好きなわけですが、やはりギャンブルやアルコールというものは批判されやすい立場でもあるわけですね。さて、ハリボテは思います。“難しいもんだなぁ”と。その理由は、子どもも競馬が楽しめる…というネタです。

いや…これは皆さんどう思っているのか聞きたいところですので話題にしてみます。

●こんなことがあった

さて、じつはこれ数年前に炎上騒ぎになった一件です。

競馬をギャンブルとして捉えているというより、社会的な立ち位置で捉えている方であえば知っているかもしれません。そもそも競馬場はどこも潤っているわけではなく、ギャンブル場なので社会的印象も悪く経営が厳しい時期があったのだとか。

しかし、それではいかん!ということで子どもも一緒に楽しめるエンターテイメント要素を加え、今では家族連れが多く訪れる楽しい場所となりました。

ハリボテも家族で楽しめる、若い女性が来て楽しめるなど、競馬場クリーン作戦を高く評価しています。しかし、この活動をNHKが取材したことで大きな騒ぎとなったのです。

●子どもが…

その特集では、家族で競馬場でピクニックができますよ…という内容で放送されていました。とある家族とJRAの広報が一緒にその流れを楽しむわけですが、それにいちゃもんがついたのです。

“小さな頃から競馬に触れさせ、興奮させることでギャンブル依存症を助長する”ということ。

は?と、思われる方もいると思いますが、まあそういった人たちがいわんとしていることはわかります。放送内容によると、ピンクックで楽しむだけでなく馬券をお父さんが購入し、行け!と子どもがその馬を応援しているというシーンが映し出されています。

さらにJRAの広報さんが子どもに体調の悪い馬、勝てそうな馬などの特徴を教えるというコーナーもありました。たしかに小さな頃からギャンブルを楽しむという意味では、あまり良くないかな〜と思うのです。

●ブチ切れた人たち

この放映を見た後、多くの人がかなり抗議を出したといわれています。小さな頃に子どもを競馬に連れて行ったことで、その子が大人になって依存症になってしまった…という人もいるそうです。

確かにそれも一理あるでしょう。そして、NHKが家族で子どもと一緒に競馬場に行き、さらには子どもに競馬予想をさせて楽しもうとPRしていたことが腹立たしい…ということだそうです。

小さな頃からギャンブルによる激しい刺激を脳に与えれば、確かに依存症になる可能性はあります。NHKは放映する前に依存症を勉強してほしい…という辛辣な意見もありました。まぁ、パチンコの営業を批判する前に依存症について放送すべきとは思っていましたが、似たようなことをいっているのかもしれません。

●本当に依存症になるか?

さて、ここで問題があります。

それは、本当に小さな頃から競馬場に連れて行ったら依存症になるのか…ということです。依存症は遺伝的要素もあるといわれていますし、そもそも複雑な回路によってできあがります。例えば子どもは基本的には競馬ができません。

要するに、購入することができないわけです。何かの依存症になるには刺激だけでなく、不可的な要素が必要になるでしょう。例えばセックス依存症になる人は、それをすることで快楽と不安が消えるためにこれを繰り返します。ただ性行為が好きなわけではないのです。

仮に野球が好きで野球のことばかりやっているとか、とあるものばかり研究をしている…という人はある意味で依存症です。それをやることで褒められ、地位が上がり、人生にハリが出ているのでやめられなくなるのです。

一方、子どもの競馬は話が違います。そもそも頑張れと叫んでいますが金銭がかかっていないため、報酬という快楽経験ができません。ただ予想して当てたり、ただ応援して刺激を受けるということなので、依存とはまた別の話でしょう。

まだ、おもちゃを購入してもらう方が刺激的でしょうから、競馬を見た後に別のおもちゃでも買い与えたら競馬の興奮はよき思い出として終わってしまうでしょう。要するに、依存症になるのは自分でお金を注ぎ込み、当たったり興奮したりという複雑な情報が脳に一気に入ってくることで完成するということです。

●もちろんハードルは低くなるが

とはいえ、確かに子どもの頃から競馬場にいくことに抵抗がないことから、そのまま通い詰めて依存症になることはあるでしょう。

パチンコ屋や競艇場、雀荘に子どもを毎日連れて行った子どもであれば、仲間もいるしハードルは低くなるかもしれません。

とはいえ、子どもを連れて行き予想させたから依存症になるというのも短絡的過ぎます。子どもを縛り付けても自由に動ける大人になれば、そんな締め付け何ら意味をなしません。勝手に大人になれば刺激を求め、おかしくなりますから。競馬場に家族。これ、皆さんはどう思うでしょうか。