昔、土俵に女性が上がった時に女人禁制的なアナウンスがありちょっとした社会問題となりました。

その昔は良かったのでしょうが、男女平等が叫ばれている今の時代に明らかな間違えだ…と厳しく批判されていたことを思い出します。

さて、競馬は女性騎手がいたり女性の予想家、若い女性を取り入れる設備など女人禁制の良い意味で逆をいっているのですが、ギャンブルはやはりそんな雰囲気があります。

まず、競馬に若い女性を呼び込むであればそこからではないか?という話をさせてもらいます。

●ギャンブルは女人禁制?

女人禁制。そもそもどういうことだ…という方もいるでしょう。

Wikipediaによると、「女性に対する日本民族古来の概念を背景として直接もしくは派生的に発達してきた日本独自の社会慣習の一種」とされていますが、カジュアルなイメージでは「女は不介入」といったところでしょう。

例えば、男同士の真剣勝負の時に女性が何となく入ってきた時、「女は出て行け!」というようなシーンが映画などにありますが、今の時代の意味ではあれば女人禁制というイメージかもしれません。

とりあえず男の世界であり、女はその世界に入ってくれるな…という感じかもしれませんね。

●ギャンブルは…?

さて、ギャンブルにおける女人禁制的なアプローチは二つ考えられます。

ひとつは、前述したような感じです。オジさんたちが一生懸命、自分の人生を賭けてギャンブルに熱を出している時にきゃぴきゃぴした女性は要らない…という風潮です。

「うるせえ!小娘が!女の出る幕はねえ!」という感じでタッチさせてくれることもない感じです。

まぁ、意味がわかりませんがギャンブルの内容によってはわからんでもない…という感じかもしれません。

本気で実力で上り詰めてきたのではなく、女だからといってチヤホヤされることが悔しいのでしょうか。男の世界に女性が入るとたしかにチヤホヤされる傾向にありますので、オヤジたちがブチ切れたくなる気持ちもわかります。しかし、これは明らかに時代遅れ。

むしろ、ギャンブルに熱を上げているオヤジたちは頭を下げて生活保護の女性の職員に媚びますし、会社の上司にも女性が多いかもしれません。これは女人禁制という聖的なものではなく、ただ女性に負けている自分が悔しくて情けないので暴れているだけでしょう。

●問題は社会の偏見

さて、こういった意味での女人禁制はオヤジの嫉妬ですので大したことはありません。

女性としても、結果さえ出せばオヤジたちは黙りですので、放置しておけばよいでしょう。

もっと根深い問題が、社会的な側面からの女人禁制です。ギャンブルというのは、昔からダメ男の特権でした。本当に昭和のダメオヤジというイメージかもしれませんが、大体競馬をやっているのはオヤジたち。

「え!?うちの旦那!?ったくね、あいつは競馬だよ。ロクに働きもしねえし稼ぎも悪いくせに、ヒマさえあればギャンブル。生まれ変わったら横浜流星と結婚したいわぁ…」とバグったパーマ頭のババアが文句を言っているシチュエーションは容易に想像することができるはずです。しかし、それが逆だとどうでしょうか。

「うちの嫁?まぁ…あれだ。競馬だ。あいつ好きでよ、家庭や俺より競馬が好きなんだわアイツ」。さて、どうでしょうか?絶対にこの女は家庭をつぶす…と思ってしまう自分がいないでしょうか。

●競馬好きというだけで

今、若い女性も競馬を楽しんでいます。

むしろ、JRAなどは女性向けの施策を数多く打っており、女性同士やカップル、アイドルまでも競馬にハマっています。

しかし、これは競馬ファンにとっては大したことではありませんが、世間一般の人からみたらどうでしょうか。

若いのにもかかわらず競馬をしている。あの娘は大丈夫なのか?今、このコラムを見ているアナタはおいくつでしょうか。

オジさんかもしれませんし、若い方かもしれませんね。例えば、アナタがオジさんで息子がいるとしましょう。

「彼女ができたんだけど、彼女は競馬が好きでね。やばいね」といった時にそんな女とはすぐに別れろということでしょう。

そもそも、これを呼んでいるアナタに愛する息子がいたら100%、そんな子はやめなさいというかもしれません。

我々のような年頃な男子であっても、友達だったらいいですが結婚を考えている彼女が競馬好きで毎週東京競馬場に通っている…ということであれば、ギャグ抜きで将来不安になってしまうのではないでしょうか。

そもそも、競馬に女性を取り込みたい場合、こういった女は競馬をしていたらヤバい…という女人禁制的な発想を変えないとどうにもならないのです。

●ハリボテは盛り上がっています!

女人禁制とか、個人的には大変くだらないと考えています。

むしろ、競馬をする女性なんて最高ですよ。毎週東京競馬場とか、デートコースに悩むことがありません。当たったらおごれますし、二人で常に新鮮な気持ちでいられます。むしろ、男子禁制。こんな競馬場あったらどうでしょうか。

めっちゃ行きたいですよね!オヤジの群れが想像できてしまうのが気持ち悪いです…。