おもしろ馬名についてハリボテもたまに言及しますが、どうやら今大注目されている珍名馬がいるようです。

それが、アユツリオヤジ。「はじめて聞いたな…」という方もいるかもしれませんが、弱馬マニアの人たちからは根強い支持を集めている名馬なのだそうです。

一体、アユツリオヤジとはどんな馬なのかチェックしていきましょう。

●これをどうみる!?

アユツリオヤジは、株式会社 キャピタル・システムという会社が所有している6歳馬。

生産者は鮫川さんという方ですので、あのへんちくりんな名前をつけている伝説のオーナーが所有している馬ではないようです。

さて、このアユツリオヤジなのですが近頃出てきた馬なのではなく、もはや6歳を迎える馬。総賞金は7000万円を越えているということで、そこそこアユツリオヤジは弱くはない馬なのかもしれません。

「サウスヴィグラス×オースミアザレア」という血統であり、20年7月に開催された「テレビU福島 3勝クラス」では見事1着を獲得した今乗りに乗っている名馬と思われているようです。

ただし、翌7/26に開催された「アイビスSD G3」が12着というふがいない成績で終了。この振れ幅が逆に魅力的ということで、数多くのファンを獲得していると報じられているのです。これは…どうなのでしょうか。

●期待されていただけに…

さて、このアユツリオヤジですが7/22付けのとある新聞で、かなり期待されていました。

どうやら「テレビU福島 3勝クラス」は芝のレースらしく、デビュー36戦目にして初めて芝で勝利したということで「アイビスSD G3」での快走がかなり期待されていたといいます。

ニュースには、栗東坂路で4F54秒8―12秒7を計時と記載されており、躍動感たっぷりで好調!というように報じられています。新境地を開いた6歳馬の走りに超注目!という、大々的なPRのもとで「アイビスSD G3」に出走したのです。

しかし、前述したように「アイビスSD G3」での着順は12着。この残念な結果をファンたちはどのように受け止めていたのか…ハリボテは心苦しさを覚えてしまいますね。

●夢か現実か

さて、このアユツリオヤジ。

芝で初の勝利と記載しましたが、これから芝にチャレンジし続けるのでしょうか。すでに6歳を越えているベテラン馬ですし、これから急に実力が高まることも考えにくい状況です。もし皆さんが馬主だったらどうでしょうか。

これからも芝で夢を見せてもらうために厳しく調教していくのか、それとも得意なダートで勝利を稼ぐのか…。まぁ、お金的なことを考えたらダートや少しランクの低いレースで活躍させるべきでしょう。

とはいえ、馬主としては芝の大々的な重賞で勝たせてあげて伝説になってほしい…という思いもあるはずです。ハリボテは一生、馬主になることはありませんが、アユツリオヤジが全国放送の芝レースで1着で駆け抜けるところを見てみたいという夢は理解できます。

強い馬にだけ注目する楽しみ方もありますが、アユツリオヤジのような馬を応援するのも競馬の楽しみのひとつです。アユツリオヤジ。まぁ、今さらですがなんでこんな名前にしたのでしょうかね…。本当に、今さらなのですが…。