我々のヒーローといえば、おじさん。

世の中におじさんがいなければ何も作られていませんし、そもそもおじさんがいなければ我々は生まれていません。おじさんのことを我々はもっとリスペクトしなければいけないのです。

さて、そんなおじさん。競走馬にいたことをご存知でしょうか。その名は、オジサンオジサン。

ある意味で伝説の競走馬であり、データでも写真が残っていないほどです。一体、どんな競走馬だったのかお伝えします。

●伝説の小田切有一

小田切有一氏というのは、もしかしたら以前ブログに挙げていたかもしれません。

小田切有一氏といえば、有名な馬主。おかしな名前の馬ばかりで有名となった馬主であり、ショウブニデルとかワタシマッテル、アキンド、ヤンヤノカッサイなど意味不明な馬名をたくさんつけてきており、どの馬も対して強くないところがぐっとくる馬主なのです。

さて、オジサンオジサンも小田切氏が馬主。

一体どんな意図でつけられたのかは不明ですが、本当にこの人はイイ意味で凄まじい存在であることは間違いありません!

●血統は?

さて、オジサンオジサンという名前はユニークではあるのですが、何を考えているのかよくわからない名前でもあります。

そもそも、この馬は強いのでしょうか?ハリボテはまず血統を調べてみました。すると、サクラユタカオーとフレンドリーノーションというバグった系統であることがわかりました。

サクラユタカオーは、ダビスタでよく目にしたようなイメージですよね。血統自体は最悪といった感じでもないですし、まぁまぁ…といった感じ。もしかしたらオジさんパワーで、かなりの好成績を残していた可能性がありますよね。

さぁ…オジサンオジサンの成績はどうだったのかチェックしていきまっしょい!

●激弱!

オジサンオジサンですが、その成績を見ると25戦1勝という衝撃の成績であることがわかりました。デビューは4着ということでまぁ、これからかな…といった感じ。

二戦目も4着でもうダメだと思いきや2着、3着と勝利圏内に入っていきます。そしてついてに、6戦目。

3歳未勝利にで、オジサンオジサンは初勝利をあげます。これからいったるでえ!というところですが、そこから大惨敗。

11着や9着、16着と負け続けます。最後、2002年の3歳上500万下のレースで7番人気でありながら9着となり、終了。1999年の勝利から3年間、負け続け引退していった…という寂しい終わり方で幕を引きました。

●太り過ぎ?

さて、そんなオジサンオジサン。

2001年のレースの次の2002年のレースで体重をかなり上げてきています。なんと、前回レースより26kgも増加させているのです。さらに、次のレースで 10kg絞ってきたと思ったら負けたので翌レースで14kg増量。

結果、この日に引退しています。最後の方、もはや引退を決めていただけにいろいろと挑戦してみたのでしょう。

まるで、貫禄を出したいからと太ったもののキモいから炭水化物抜きダイエットし、リバウンドしてブサイクになったオジさんのようです…。

オジサンオジサン。やはり、名前だけで勝つことはできないのですね…。

●面白い名前はいいけど

オジサンオジサンのように面白い名前をつけることは個人的に賛成です。しかし、その馬がただ面白がられて消えていくのは寂しいな…という思ってしまうのです。

オジサンオジサンも、絶対に最初は「なんじゃコイツ!ww」という形で馬券を購入してくれた方もいると思います。

その証拠に、4戦目から6戦目くらいまでは1番人気でしたからね。オジサンオジサン、そろそろいくっしょ!という気合いです。しかし、残念ながら実力馬たちが出走してしまうとオジサンオジサンはかすみます。所詮、地方のお笑い芸人…。

こんなイメージで消えていってしまったわけです。オジサンオジサン。ハリボテは、彼のことを忘れたくないですが、これを書いて出かけた後にすぐ忘れてしまうことでしょう。面白い名前だから応援する…というのは、そろそろ終わりにしてもいいのかもしてません。オジサンオジサン…。