中央競馬では追放ものですが、以前笠松競馬場で不正がありました。

一体、なぜこんなことをしてしまうのか…と思われる方もいるでしょう。あ、ハリボテです!競馬ファンであれば関係者は八百長などはせず、真面目に仕事をしてほしいと思うでしょうが彼らも人間。

何らかの悪さはしたくなるものです。ここでは、笠松競馬場で起こった不正から考える、人間のモラルについて考えていきたいと思います。

●笠松競馬場の事件

岐阜県にある笠松競馬場。中央競馬しかしない方はご存知ないかもしれませんが、地方競馬場の中でも有名な競馬場であり、笠松といえば…というレースも多数存在しています。さて、2020年の夏頃ですが、この笠松競馬場で不正が働かれた…ということで話題になりました。

どうやら、笠松競馬場に所属している男性調教師1人、そして男性騎手3人がかかわっており、この連中は競馬法違反で事業聴取を受けたと報じられています。

要するに、この連中が結託して馬券を購入していた疑いがある…ということだそうで、競馬関係者としてやってはいけないことをやってしまった…ということで話題になったのです。

●問題は?

さて、なぜこれが競馬法違反になってしまうのでしょうか。

仮に、競馬関係者たちが競馬をしてしまったら、最高の情報を知れるだけでなく八百長が起こります。毎日、騎手と調教師などで口裏合わせをすれば競馬で数百万円を稼ぐことが出来てしまいます。

まぁ、しょっちゅうやっていたら怪しまれますので、3ヶ月に1度だけでもいいでしょう。それで、年間給与以外に100万円以上の収入があれば最高の仕事であることは間違いありません。しかし、それは完全に違法ですよね。

その人たちにたかって一人10万円くらいで情報を売るなどしたら、もはや秩序は崩れ大変なことになります。

珍事です。こういった意味からも競馬法の中でも、関係者が競馬投票することに関して徹底すべきだ、ということで決まっているのです。

●人間だもの

競馬法違反競馬法違反はいけません。絶対に許せませんし、真面目に投票している人たちがいるわけですから許すことが出来ません。

とはいえ、彼らに100%落ち度があったか…といわれると難しいところです。そもそも、笠松競馬場などは売上げが悪く、給与がそこまで良いとは思えないでしょう。

さらに、騎手は儲かるという噂がありますが、それは中央競馬でG1レースを勝ちまくっている騎手に限ったこと。さらに、一年で1億円を稼いだとしても翌年は1円も稼げない…ということが平気で起こる世界です。

ましてや、地方競馬。レースによっては1レース数百円という稼ぎのものもあるという噂ですので、勝ち続けないと本当に一般的なサラリーマンより低い年収になってしまうかもしれないのです。

さらにさらに2020年はコロン。コロナ禍という中で競馬だけは続いていたものの、直接競馬場に行けなかったりオフトも閉鎖し続けていました。そこも大きな問題となってしまったのですよね。

●地方競馬というのが悪かった!?

中央競馬に関してはコロナ禍の中でも、それなり売上げをあげていたということです。ネット投票も昔から行われていましたし、それを利用しているオジさんや地方の方々も多く売り上げという意味では逆に良かったかもしれないレースもあったでしょう。

ほかに楽しみもないわけですし、コロナ禍でどうにか資金を増やしたい方もいたはずです。

しかし、地方競馬のメインターゲットはオッサンです。しかもハリボテが思うに、オフトに来るような人は見たことの無い衣装を身につけていたり、ウロウロと徘徊していたり、誰にも届かないテレビの前で騎手に罵声を浴びせるなど、とてもネットに強いというイメージのない人たちばかりです。

地方競馬といえばオッズパークですが、それでもちゃんとした口座や身分証明証を持っている人も少ないため、結果的に売上げは減少。笠松競馬場のようなマニアックな競馬場は、さらに経営が大変になっていたことでしょう。そんな中、見かねた関係者が出てくるのは分からないでもありません。

しかも、調教師と3人の騎手が関連しているというところもミソでしょう。何らかの口裏合わせが行われ、数十万円でもちょっとだけ稼ぎを増やしたかったのだと思います。

●しかしダメ

とはいえ、ダメなものはダメです。

一番やってはいけないことは、アイドル事務所の社長がタレントたちに手を出す代わりに仕事をあげるとか、芸人がファンに手を出すとか、宝くじ売場の人たちが売らずにこっそり手にもっており当たったことにするなど、そういったことは関係者だからこそやってはいけないことでありモラルです。

笠松競馬場の人たちの気持ちもわかりますが、この人たちはもう二度と競馬の世界に戻れず、結局さらに貧乏人になることが予想されます。

まさに、自爆。なにごとも、自分の仕事は真面目に全うすることが大切です。ぜひ、皆さんも学んでいきましょう。