競馬を当てるにはまず馬のことから…。

馬を知ることが競馬で勝つポイントであり、勘や数字だけでは勝ち続けることはできません。と、偉そうなことを言っている回収率激減中のハリボテです。

一応、競馬は馬がメインのギャンブルですので馬を知ることは悪いことではないでしょう。ハリボテは馬が大好きですからね、馬のことに関すると気合いが入ります。

ここでは、ブリンカーなど競走馬の頭部についているものについて考えます。

●馬の視野はすごい!

競馬をしている馬の顔を見ているとわかるのですが、いろいろと装着していますよね。素の顔というよりプロレスラーのようなマスクをかぶったり、独特な器具を装着して競争に参加している馬がいたり、いろいろな表情の馬たちがいます。

それぞれの器具には当然意味があるのですが、なぜそんなものを装着する必要があるのでしょうか。まずひとつは、馬は視野が広いから…と考えられています。我々人間は基本的に正面と横が軽く見える程度です。

しかし、馬は両眼でなんと350度もの視野があるというのですから驚きです。もともと馬は人間に作られた動物ではありません。野生が祖先ですので、天敵にやられないように視野が広がったと考えられます。

“だったら競走において、この広範囲の視野は効果的ではないか?”と思われることでしょう。しかし、それが逆効果にもなるのです。

●逃げ疲れ?

馬の習性として両眼約350度の視野を持っていると伝えました。

じつは競馬ということで競走をしている最中、後ろから迫ってくるさまざまな馬が見えてしまうことで、“追いかけられている”と錯覚を起こしてしまうというのです。当然、馬のほとんどに野生の血が流れています。追われているとなれば逃げるしかなく、とにかく意味もなく逃げ続けてしまうというのです。

“よくね?逃げ勝てばいいじゃね?”確かにスプリントレースで思い切り逃げ続ける…という戦い方であれば有利になるかもしれません。

しかし、ほとんど場合は冷静さを欠くスピードでの逃げとなってしまうことから最終コーナー前に疲れがピークに達してしまい、結果失速して負けてしまうのです。本来、馬がもっている特殊能力が競馬という形ではデメリットとなってしまうということですね。

●ブリンカーの役割は?

さて、そんな視野をよい意味で狭くするための道具がブリンカーです。

競走馬の目を覆う役割をもっている矯正器具として知られており、これを装着することで後方への視野が閉ざされ、結果的に競馬に集中することができるというのがメリットなのです。

「遮眼革」とも呼ばれていますが、基本的にはブリンカーと呼ばないと理解できない人が多いので、ブリンカーで統一しましょう。

●装着しない馬もいる

しかし、ブリンカーを装着していない馬も少なくありません。

一般的に競走馬は調教の中で視野が狭まっていくと考えられます。厳しい調教の中でレースの走り方について学び、本番でも実力を発揮できるのかもしれません。しかし、本来は実力が高いにもかかわらず勝てずに凡馬だと思われいてた馬。

そんな馬が、ブリンカーをつけることで化けることもあるのです。オッズの中でブリンカーを装着している馬はマークがついているため、もしかしたら本来の実力を発揮してくれる馬かもしれませんね。

●さまざまな矯正器具がある

ブリンカーのほか、競走馬が装着している矯正器具について考えていきましょう。まず、パシファイアー。

これは、ホライゾネットとも呼ばれているのですが、レース中に跳ね上がる土などから目を守るために作られているものです。

ダートはもちろん、激しいレースであれば馬が土を蹴り上げて強烈に砂埃がまき散らされることが予想されます。さすがのサラブレッドたちも目に砂が入っていたくねえ…ということはあり得ず、視界が悪くなり本来の力を発揮できなくなってしまうかもしれません。

また、メンコも覚えておくとよいでしょう。耳覆いともいわれていますが、これは周囲の騒音を掻き消す効果が期待されている矯正器具。そのほか、上方の視界を遮るためのブロウバンド、下方の視界を遮るためのシャドーロール、横と後方の視界を遮る矯正器具のチークピーシーズなどがあります。

視界、そして騒音。こういった余計なものから守ることにより、その馬が本当の実力を発揮することができるのです。

●矯正馬具はチャンスか!?

そもそも、矯正馬具をつけているとマイナスなイメージを与えます。>\@>

しかし、逆に矯正馬具をつけている馬は実力を発揮できる可能性があり、勝てるチャンスが到来していると考えられるのです。健康なこと、調教されている馬は間違いなく強いでしょう。しかし、矯正馬具を装着している馬も侮れません。

ちなみに、ハリボテはそういった馬を賭けて勝ったこともちゃんとあります。今まで弱かったものの、矯正馬具で強くなる馬を探してみるのも競馬の醍醐味なのかもしれませんね。