●犬と競馬といえば…
さて、日本人の中でも犬が好きな人は少なくありません。ハリボテは借金まみれな人間ですのでアイフルのチワワが特に印象的でしたが、ココ数年はトイプードルが人気だそうで、街中でもトイプードルの姿を数多くみることができます。さて、そんなワンちゃん(我々世代は、王会長のイメージ)ですが、競馬とは縁が遠く、全くの別物と捉えられている節があります。
それもそのはず、競馬場はワンちゃんは入場禁止とされており(盲導犬などは別だそうです)、基本的にペットを連れて競馬場に進入することは不可能とされています。(自分がペットだと思われているヒモ男やドM女性は別)
そのため、日本におけるワンちゃんの飼い主は犬を自宅でお留守番させ、自分たちは狂ったように馬たちのアツいレースに賭ける…という流れが一般的となります。
まぁ、特に競馬をしながら馬について考えたことはありませんし、それはそれでいいようなキモしますよね。
●むしろ事件になっている
まぁ、事件とはまではいいませんが、競馬と犬は相性が悪いようです。日本国内ではさほどトラブルは報告されていませんが、競馬の本場であるイギリス ブライトン競馬場での犬進入事件は有名です。
ブルテリアという犬種がなぜかわかりませんが急に障害物競走に乱入し、一番人気として名高かったトドナという馬に襲いかかったというのですから穏やかではありません。馬とはいえ、いきなり謎の犬に攻撃されたら驚きます…。
結果、トドナはあまりの恐怖に犬から逃げ回るのですがそのブルテリアも負けじとトドナを追いかけ回します。また、騎手も振り落とされたのかわかりませんが、駆けつけた係員と一緒に馬と犬を追いかけます。
なぜか、人間が馬を追いかけ、犬が馬を追いかけ…という珍事件に発展してしまったのだそうです。ちなみに、レース直前の展示走行的な感じの時の乱入だったのでレースは遅れてスタート。一番人気だったものの、トドナは3着と無惨な結果となってしまったのだそうです…。
これ、馬主も賭けた側もマジ勘弁ですよね!ちなみに、日本でもパドック中に犬が乱入したり、猫や鹿などが乱入してきたという記録があるようです。まぁ、動物ですから…。
●だったら走らせろ!
となると、ちょっと考えうるのが犬のレースです。そこまで馬を追いかけ回す気合いがあるのであれば、思い切って馬ではなく犬を走らせてみてはどうか…という意見が出てきてもおかしくはありません。「そういった犬もいるかもしれないが、まぁ稀中の稀だろうな…」と思っていたのですが、驚きました。あるんですよね、犬のレースが。競馬ならぬ、競犬。けいけん?といえばよいのでしょうか。●マカオ・ドッグレース場(澳門逸園賽狗會)
その犬のレースが開催されているのが、リゾート地やカジノで大変有名なマカオ。マカオ・ドッグレース場(澳門逸園賽狗會)となります。
どうやら、このレースはナイトレースで開始は夜の19時半頃。庶民のギャンブルとして始まったレースらしく、その姿は画像で見る限りまさしく競馬のパクリ!しかも、闘犬といった雰囲気の凛々しい犬たちが競犬場を人間によって引率されている姿はもはや競馬のミニチュア版といっても過言ではない印象です。
まぁ、それはそれで…という感じではあるのですが、本当にこんなことがまかり通っていいのでしょうか?とはいえ、庶民や観光客からは大人気だそうで、犬自体を虐めているわけでもなさそう。
犬も走ることが大好きなわけですから、彼らがいやな思いをしなければそれはそれでいいのでは?ということで、かなりの人気スポットとなっていたようです。しかし、このマカオ・ドッグレース場(澳門逸園賽狗會)。2年前に閉鎖してしまっているようです…。
●動物保護団体からの“虐待”との批判
どうやら、ハリボテが思っていたように動物保護団体からの“虐待”との批判などが相次ぎ、業績が超絶悪化。結果的に、契約期限が迫りお金を支払えなくなったとかいろいろな理由でマカオ・ドッグレース場(澳門逸園賽狗會)は閉鎖に追い込まれてしまった…ということだそうです。
なかなか闇が深いようですが、とりあえず動物を競争させて人間さまが金儲けをする…という構図は簡単では無さそうですね。
●競馬に敬意を!
その点、競馬は国が運営する正式なギャンブルとして機能しています。いろいろな意見があると思いますが、根底には馬をリスペクトして大切にしたい…という思いがあるからに他なりません。
と、偉そうなことを言いましたが、とにかく犬は飼いましょう。走らせるのは、ドッグランや人気が少ない公園。我々も競馬や競艇、オートレースあたりだけにしておきましょう!