おはようございます、ハリボテです。
誰が当たった、誰が外した…そういったところで喧嘩などせず我々ギャンブラー同士楽しく人生を歩んでいきたいですよね。さて、競馬についてガッツりと皆さんと議論したいハリボテなのですが、今回は競馬っちゃぁ…競馬ながら違った側面で競馬でケガを知り合いの話をお伝えしたいと思います。
まぁ、競馬って別にギャンブラーのためだけのものではありませんからね。さて、いってみましょう。
●馬の写真は需要が高い?
さて、今回ご紹介したいのは仕事仲間のTさんという方の話です。Tさんは、飲料系の仕事をされていた方なのですが趣味で素晴らしい写真を撮影していたアマチュアカメラマンでした。
機材もたっぷりと持っており、仕事以外は基本的には撮影をメインで行なっている…というような方でしたね。さて、そんなTさんなのですが職場の仲間となんのきっかけかわかりませんが競馬場にいったそうです。
僕らのようなギャンブラーの場合、競馬に何をしにいくかと問われたら酒を飲む万馬券を狙うのかの二つにひとつですが、彼はカメラマン。やっぱり馬の写真を撮影したかったそうです。まぁ、少しは馬券を購入したのでしょうが、それでもメインはしっかりと写真。
いろいろな写真を撮影しては、競馬というか走っている競走馬の姿を楽しんでいたようです。
●有馬記念という奇跡
競馬場にはさまざまなG1レースが開催されていますが、やはり注目すべきはなんといっても有馬記念です。
有馬記念は、1年の最後を締めくくるに相応しい大きなイベントであり、日本ダービーレベルで日本中が盛り上がるという素晴らしいイベントです。
さて、Tさんは職場の仲間と有馬記念にいったそうですがいたく感動してしまったと…。この盛り上がり、そしてヒーロー扱いされている馬たちの魅力溢れるその出で立ち…。馬が好きでさらにカメラマンとなれば、被写体はもう世界的ロックヒーローたちの饗宴に近いレベルの感動だったことでしょう。
そして、その年の有馬記念は無事終了。良かったですね…ということで終わったのですが、Tさんは思います。あのゴールの瞬間、一番目の前でカメラにあの勇姿をこのカメラに収めたい。
それが、Tさんの目標になったのです。
●翌年素晴らしい写真!
競馬ファンの方であればよくわかると思いますが、基本的に有馬記念のゴールポストの目の前の席をゲットすることはほとんど不可能です。
もし、どうしてもほしい場合は前日の夜中から並ばなければいけない…。
それが、掟です。これは、別に都市伝説でも何でもなく、ガチンコの話。夜中から入り、最終レースまでずっとその場所に入り浸るわけですから相当な忍耐力です。これ、トイレのことは聞きませんでしたが多分おむつでしょうね。
だって、一度離れたら戻ることはできません。それができたら、恐らく途中から人をかきわけていけてしまいますので…。いやぁ、これはマジでとんでもない執念。
そして、その年Tさんは見事に素晴らしい写真を収めます。まさに、競馬雑誌の表紙を飾るかのような凄まじい迫力の写真。誰もが素晴らしい!と、感嘆の声を挙げてしまうようなレベルの作品となったのです。(社内メールでも回したほどだったようです)
●事故が起こって夢は終了
さて、翌年もTさんは当然有馬記念のために夜中から並びます。Tさんは別に有馬記念とか競馬だからとか、そういったことではなく、シンプルにすごい写真を撮影したいという欲望だけで突き進んでいたようです。
さらに、昨年は凄まじい写真を撮影できたのにもかかわらず、まだ前に人がいたそうで(ガチ勢は半端ねえっす!)、そいつらを出し抜くためにさらに早い時間から並ぼうと気合いを入れたのだそうです。
Tさんの住まいは千葉県ですので、中山競馬場には近いところ。これもラッキーですよね。チャリンコで競馬場まで向かったようです。とはいえ、そこそこ時間はかかるでしょう。
早朝というより、普通にド深夜だったと思われます。そして、中山競馬場に近づくにつれて旨の鼓動が激しくなってきたといいます。とりあえず、周囲には誰もいませんしトップスピードでチャリを走らせていたその時…。
なんと…ちょうど工事をしていたそうでロープが張られていたことに課がつかずに突っ込んでいってしまったのだそうです!当然、トップスピードのチャリは宙を舞います。そのまま、吹っ飛んだTさん。顔からめちゃくちゃに転げ落ち、服もひっちゃぶれた状態で血だらけになったそうです。
さらに、その時間帯です。周辺には人っ子一人おらず、ただただ血まみれのオッサンが一人チャリを引きながらコンビニに向かった…ということです。
●競馬は人を違う意味でも惑わす
Tさんは、そのままコンビニに駆け込んだそうですが、店員も深夜帯の若者。
っしゃせ…的な感じでTさんについては無視です。
Tさんも大事にしたくなかったようで、嫁さんを呼びます。どうやら、無事帰宅できたそうですが、12月末の深夜のコンビニに一人血だらけのおじさんが立ち読みしている…というのは恐ろしい光景であることは間違いありません。
結果、病院で針を縫うような手術をして今では回復しているそうですが、とんでもないオッサンですよね。アレ以来、競馬場にはいっていないとか。
まぁ、競馬はギャンブル依存症の人を増やすという側面もありますが、別の意味でも人の人生を狂わせてしまう可能性がある、危険なギャンブルであることがわかりました。