ハリボテです!ハリボテが馬を大切にしている、ということはブログ読者の方であれば多くの方が理解していると思います。

馬はいいですよね、かわいいですし、美味しいですし…おっとっと!アブネエアブネエ…。とりあえず、競馬をやる者として馬はとても大切な存在であることは間違いありません。

しかし、先日その馬が人間に暴挙をはたらいた…という、あり得ないニュースが飛び込んできました。事件は、中山競馬場。一体、何が起こったのでしょうか?

馬が人間にマジ蹴り!?

事件が起こったのは令和2年の1月頃。中山競馬場で、不思議な事件が起こったと一部に人間たちの中で話題となりました。

この時、その暴れ馬は普通にレースコースを走っていたといわれています。それであれば、何ら問題はないのではないか…と思うでしょう。

しかし、急にその馬がコースにいたスタッフに地下よりマジ蹴り!映像にも残されていますし、その馬は当時レースに出ていたマイネルバッカーノという馬です。しかし、ここで疑問が出てきます。なぜ、スタッフがコース内にいたのでしょうか?

じつは時が先に起こっていた?

そもそも、レース中の競走馬は相当意気込んでいます。興奮と緊張をピークにもっていき、とにかく周囲の馬よりも先に先に走ることを目的に暴走している状態です。

そんな中、関係のない人間たちがその戦場に邪魔をしだせば馬だってブチ切れ。“俺たちのエルサレムでなんばしよっとか!”と、その人間たちに暴行を働き無くなるのもわかります。しかし、そんなこと偏差値10のハリボテでも理解できるのですから、競馬場のスタッフは百も承知。

というか、彼からの発信で我々が学ぶレベルの人たちです。なぜ、わざわざレース中に突っ込んでいったのでしょうか。どうやら、この事件の直前にシンボリブーケという馬に騎乗していた騎手が落馬してしまい負傷。

そのまま放置しておけば馬群に飲み込まれて命が危ない!ということで、スタッフ総出(おや、なつかしのゆっき〜…言わせねえよ!w)で助けにいった…というのです。そんな中、結果的にマイネルバッカーノにスタッフの一人が思い切り蹴り飛ばされてしまった、ということです。う〜ん…気をつけたいですが、なかなか難しい選択でもあったんですね。

実際に見てみると?

さて、実際のその映像をハリボテはチェックしました。

この日は雪が降っておりだいぶ視界が悪いようですね。さらに、普通のレースではなく障害レースのようです。馬たちがそれぞれ、障害を乗り越えて懸命にゴールへ向かっては知り続けている様子が観察できます。

さて、そんな中、3人のスタッフが何者かを介抱している姿が見受けられました。障害物を越えたすぐ近く。中心地からそうですね…少しずれたところで二人のスタッフが落馬した騎手を介抱しているようです。そんな時、目の間にマイネルバッカーノが突っ込んできます。

それに気がついていない様子のスタッフたち。まぁ、よけてくれるだろう…と思っていたのかもしれませんね。しかし、マイネルバッカーノはそのまま一人のスタッフの目の前に降り立ち、思い切り蹴り飛ばして走り続けます。ただ、蹴飛ばしたというよりは突っ込んでいった…というレベルでしょうか。

いろいろと考えさせられる

風景馬に蹴り飛ばされたスタッフは思い切り吹っ飛びます。原付などで交通事故にあった瞬間…という雰囲気が背筋を凍らせますね。さらに、マイネルバッカーノは体制を崩しているので騎手も落馬。

どうしようもない状態になってしまったようです。さらに、これを見る限り恐ろしいのは吹っ飛ばされたスタッフが隣にいながらも落馬した騎手をほかスタッフは介抱し続けています。逃げないのです。これは、騎手を残すのは危ないですからいいですが、どうなんでしょうか…。

また、この事件はコーナーを回ってからすぐのところにある障害物で起こったレースで、そのコーナー付近にいる柵外の黄色い服を着たスタッフが全員で手を出して騎手たちにサインを出しています。

遠目、手でも降ってんのか?と、思ったのですがどうやら「奥によってくれ!」という合図。皆で、落馬した騎手がいるから端っこによってほしいというサインだったのでしょう。

多くの騎手や馬はそれに従っているわけですが、マイネルバッカーノはどうも進路変更ができなかったようです。結果、吹っ飛ばされてしまう…という大事件が起きたようです。これは、考えさせられる事件ですよ…。

雪?サインミス?

この時、マイネルバッカーノに騎乗していたのは山本という騎手。コメントで、「雪で見えなかったとかではありません。作業に気付くのが遅れてしまったのです…申し訳ありません」と伝えていました。

しかし、この雪で障害レースを開催するのはどうか?という意見もあったようで、いろいろと悪い後味を残してしまうレースとして話題となりました。とにかく、JRAの職員さんも騎手、馬も皆が安全にレースに参加できること。これが、大切です。皆さんも、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか。