競馬場で何らかのイベントを開催する。
そういったことにかけては、JRAはまだまだ弱いな…と思っています。というのも、まだまだ家族や女性に媚びており、“暴走”という域を逸脱していないような気がするのです。当然、公営ですからね。暴走しすぎたら問題なわけですが、それでも天下のJRA。
ちょっとは、マジキチな行為でせめてくれないとさみしい気持ちになるわけです。その点、大井競馬場はいいですね。JRAが見習うべき理由を伝えます。
●ゾンビイベントは絶対にしろ!
今回、ハリボテがなぜJRAが大井競馬場を見習うべきかと取り上げたのか。
それが、2017年の真夏に開催された、ゾンビイベントです。ゾンビイベントというと、近頃はそこまで流行っていないかもしれませんが、まだまだ根強いファンが多くいることで知られています。
とはいえ、あまりにもストイックすぎるゾンビだと参加者もどん引き。大井競馬場で開催されたゾンビイベントは、なんとあの「バイオハザード」のイベントだったため、数多くのお客さんが集まったのです。
●ゾンビと人間を選ぶ!
さて、ゾンビイベントというとただゾンビの人たちが競馬場に集まり、コスプレ自慢をするだけ…といったイメージかもしれません。実際、ハリボテもそうかなぁなんて思っていました。
しかし、このイベントの名は「バイオハザード ゾンビラッシュ」。バイオハザードの現実世界を味わうことができるという、おもしろい企画だったのです。まず、参加者は人間というくくりのサバイバーとゾンビのどちらかにエントリーできます。
一般的な人間でいい人はそのままくれば良いのですが、ゾンビはコスプレ必至。それっぽい格好をする必要があります。それでも、当日はプレミア券を購入している方はプロのメイクさんが付き、リアルゾンビになることができたのだそうです。では、この人たちは一体なにをするのか。そこですよね。
●オリエンテーション的な追いかけっこ!
まず、サバイバーを選んだ人たちは大井競馬場内にある3カ所の謎解き場所にいく必要があります。
その三つの謎を説いたとき、無傷であれば商品がもらえるというゲームです。サバイバーは、バスケのようなユニフォームを身にまとい謎を解いていくのですが、ゾンビ役の仕事はそのユニフォームを破ること。
とにかく、ゾンビに捕まらないようにサバイバーは逃げ惑い、ゾンビはそれを追いかけるという謎のルールで開催されたのです。
●大井競馬場全体を楽しめる
ハリボテは、はっきりいって参加したいと思いません。ですが、競馬場を知ってもらうイベントとすればかなり画期的です。普段、競馬場に来ない方を無理やり競馬場に連れてきても、全体を見回ることはできません。だからなに?疲れたんだけど…。で、おわりでしょう。
しかし、今回は大井競馬場全体を巡らなければいけないルール。嫌でも競馬場内をくまなく探索しなければなりません。
しかし、逆に競馬場って案外複雑なんだ…とか、こういった売店もあるのね…とか、いろいろなことを知ることができます。また、すごいのが芝生の上で追いかけっこできたところ。我々、競馬ファンの夢といえば間違いなくあの芝生の上を駆け巡ること。
“うおっしゃ〜!ぼく、オグリキャップ〜!”といいながらビール片手に最終コーナーを走る抜けるなんて、マジで夢です。しかし、「バイオハザード ゾンビラッシュ」に参加した方はそれができた…。もう、本気で裏山しかですたい!
●スベッてる感じも痛気持ちいい!
このイベント時の画像などが残っているので見ましたが、まじでいいですね。
何がって、ゾンビ側がかなりスベっているのです。いや、ずっこけているわけではなく、なんというか…まぁ、スベリ芸のようになっているわけです。
なかにはマジでイカれた恐ろしいファッションの人もいるのですが、大抵は微妙なゾンビ。そういった人が、きっとなりきりたいのですね。うぉぉ…とかうめきながら、ゾンビ風に揺れて競馬場の芝の上をうろうろしているわけです。
いいですか?この人はきっと競馬が好きではなく、ゾンビが好きなのだと思います。そこで、なおかつこういったイベントに参加するような方ですので、まじめなのでしょう。
職場でも、そこまで派手な感じではなく、人生も地味に過ごしてきたはずです。そういった普通の方が、いきなり真っ昼間(当時の気温は30℃超え)の競馬場の真ん中で“うぉぉ”といいながらフラフラゾンビメイクで歩いているのです。
ちなみに、こういった人はサバイバーを追いかけません。バイオハザードの世界をリアルに表現したいがために、“その辺でうろつくゾンビ役”になりきっているのです。このスベり感はたまりません。ハリボテは、大好物ですよ。
●これがJRAでできるか!?
このゾンビイベントをするには、1日競馬場を開けなければいけません。しかし、ゾンビのためにJRAがそんなことはできません…。とはいえ、大井競馬場の成功を参考になにかをしてみる。これは、絶対にウケると思うんですよね。近年では、迷路アトラクションも流行っているそうではないですか。これは、間違いなくあり!JRAさん、よろしくっす!