近頃のジョッキーは優等生が多く(飲酒などをしている人もいますが)、なんとも言えないエリート感の漂う方が多いイメージがあります。
それについてハリボテは素晴らしいことだ…と思って入るのですが、どうもパンチの効いたジョッキーがあらわれないものか…と手ぐすねを引いています。
まぁ、安田富男。この男や丸山という男に共通するあるキーワードを見つけてしまいましたからね。彼らの存在はハリボテに衝撃を与えましたよ…。
●安田富男…
JRA全10場において重賞を勝利した記録を持つといわれる伝説の元ジョッキー安田富男。この名を聞いて身震いした方は、おそらく根っからの競馬ファンで玄人の方たちなのだろうな…と思っています。
さて、そんな安田富男。何がすごいのか…というと、あだ名が特殊過ぎることと根っからの悪だった…というところです。
安田騎手はオッズの異様に低いバグった馬でかなり好走を見せることから、「穴男」、「泥棒ジョッキー」と呼ばれていたそうで、大穴狙いの変態賭け市たちからはレジェンド級の扱いをされていたというのです。というか、「泥棒ジョッキー」とう名前はハンパではありませんね。
小さい頃は仲間と学校の授業をサボって暴走し、勝手に無賃で遊園地に入っていたとかキチガイだったようです。
アタオカですが、船橋競馬場の近くだったこともありなぜか騎手になれと職員に諭される始末。結果、今があるというレジェンド級の経歴の持ち主なのです。
●本物の「泥棒ジョッキー」がいた
さて、前述した安田騎手は騎手をやめてしまった後、なんと馬にかかわる仕事がしたいということで予想会社に就職。
「泥棒ジョッキー・安田富男の競馬に勝つ! 」という本まで出したのですから、この人は本当に競馬に愛された男だったことがわかります。
脳梗塞になったそうですが今は復活しており、これからの活躍をまた見守りたくなる感じですね。
さて、そんな「泥棒ジョッキー」。あえてのあだ名であることは理解できるのですが、ガチンコの「泥棒ジョッキー」もいたことで話題となりました。皆さんは、丸山勝秀という男を知っているでしょうか。
これまた知っていたら相当の競馬玄人であり騎手マニアといっても過言ではないでしょう。この丸山勝秀。なぜ、ガチンコの泥棒ジョッキーという名前がつけられてしまったのでしょうか。
●窃盗で逮捕されている
丸山勝秀元騎手は、1980年に土門健司厩舎所属の騎手としてデビューしていた古いジョッキーです。
競馬デビュー当初からその実力を開花させ、なんと関西放送記者クラブ賞新人賞を受賞するなど将来を期待されている騎手として話題となっていたようです。
そんな中、デビューから3年でニホンピロウイナーに騎乗し重賞初制覇を達成。
1990年の宝塚記念ではあのオグリキャップを敗ってG1を制覇するなど、まさにこれからのJRAを背負っていくジョッキーと誰もが信じてやまない状況であったといわれているのです。
しかし、事件が起こったのがその2年後。これから…!というところで、丸山勝秀元騎手はやっちまったのです。
●泥簿〜!
さて、G1制覇から2年後の1992年。同僚の騎手であった土肥幸広が所有していた記念品を盗んでしまいます。
え…。これは、コースレコードを記録した時にもらえる贈呈品なのだそうですが、それを土肥騎手に黙って持っていってしまい、なんと質入れ。現金に換金してしまったのです。
明らかにアタオカだと誰もが思ったでしょうが、どうやらかなり借金を重ねていたようでその返済に当てていたと考えら得ます。
これだけ儲けている騎手だと思うのですが、ギャンブルで多額の借金を抱えていたことが災いし、信頼ある同僚の大切なものを盗んでしまったのです。
当然、土肥騎手も黙っているはずがなく捜査が入り丸山勝秀元騎手は逮捕。懲役1年2月、執行猶予3年の判決がくだされ、JRAからは事実上の「競馬界追放」処分を受けてこの世界から姿を消していったのです…。
今、一体どんな気持ちで毎日を過ごしているかわかりませんが、大体ハリボテはわかりますね。
●おそらく競馬予想サイト
丸山勝秀元騎手は、今真面目に働いているのかどうか誰もわかりません。
しかし、大抵の人は理解できていると思います。借金を重ねたとはいえ、自己破産できているかは不明です。仮に自己破産していても闇金などは黙っていませんし、関係なく返済を迫ってきます。
まさにあの人たちは鬼ですからね、馬以上に怖い存在です。馬以外の仕事をできるとは思えない、丸山勝秀元騎手。だとしたら、儲けるために競馬予想サイトを確実にさりげなくやっているのではないでしょうか。
まさに奇跡としか言いようのない謎展開です。丸山勝秀元騎手は、もしかしたらあの極悪サイトで楽しんでいる可能性もあります。皆さん。本物の「泥棒ジョッキー」の存在には確実に注意してくださいね。