競馬にハマることは悪いことではありません。
しかし、度を超えてしまうと大変なことになるので注意が必要です。ハリボテは競馬が好きですし、これからもずっと好きであることは間違いありませんが、さすがに逮捕レベルになるまで好きになることはないでしょう。
これは、札幌市内に一人暮らしをしていた競馬にハマり過ぎたおじさんの顛末をお伝えします。情けない部分もありますが、よく考えつくな…って犯罪なのでお伝えします。
●頭を使うため
ニュースにもなっているので名前はもはや出ているのですが、今回の主役は一応札幌市内の福田さんということにしておきます。
65歳の福田さんは、ボケ防止ということで定年後に競馬を始めたそうです。それ自体はとてもいい行いですし、何ら問題はありません。まじでイイことだと思いますよ。
退職金を溶かすというわけでなければ、自分の運試しとリサーチ能力を考えて競馬にチャレンジすることは問題ないでしょう。
さて、そんな福田さん。最初は普通に新聞やら何やらで予想をしていたそうですが、とあることがキッカケで暴走を始めてしまいます。そのキッカケとは何だったのでしょうか…。
●競馬新聞がキッカケ
福田さんは、毎日のように競馬をしていたようです。最初は頭を使うため…ということで志が高いような印象ではありましたが、負け込めばどんどんお金は減っていきます。
というか、競馬は素人が手を出して回収率を高められるようなギャンブルではありません。ちゃんとレースを絞り、さらに徹底した研究を重ねに重ねた結果、回収率が高まるというものです。
もちろん、プロの予想家であっても回収率が下回ることがありますからね。もしかしたら回収率が高い人というのは、あまり競馬をせずに狙ったG1だけに突っ込むのかもしれませんね。
まぁ、それはいいでしょう。とにかく福田さんは競馬で負け込んだのか、競馬新聞を購入するのが疎ましくなってきたようです。たしかに毎日コンビニに届けられるような新聞は安いですが、競馬新聞は400円とかしますからね。
坂本も高校生の頃にコンビニでバイトしていたので、競馬新聞を購入していくオッサンは金持ちだと思っていたほどです。通常、ネットの無料予想にうつるところですが福田さんさんは違いました。あまりにも奇跡を起こしてしまうのです。
●電話
福田さんが取った行動は、なんと競馬場のイベント情報などを発信する部署に直接電話をしたのです。普通、馬の状態などは教えてくれるわけがありませんし、当然ぺらぺら職員が情報を外部に漏らしたら犯罪となってしまう可能性があります。
競馬場の人もいい人だったのでしょう。なんと、いろいろと福田さんの問合せに答えてくれたのです。これは驚くべきことです。
これが一回であればいいのかもしれません。「競馬場の中の人ってのは、優しいもんだな!」で、終わるだけですからね。
しかし、福田さんはこの優しさにつけ込むことを決心。なんと、毎日のように1時間以上電話をかけまくっていたというのです。
●まさかの逆嫌がらせ
当然ですが、福田さんのいたずらに職員も愛想を尽かします。
そもそも、教えてはイケナイことですし、話の大半は福田さんの身の上話でしょう。
忙しい職員はだんだん相手にしなくなってきて、途中で電話を切ったりし始めたそうです。当たり前ですけどね。福田さんがいうには、「はぁ…こちらは火葬場です」といわれて電話を切られたこともあるとかないとか…。
これも妄想のような気がしてなりませんが、福田さんさんの執拗な攻撃に職員もおかしくなってしまったのかもしれません。
●激怒した福田さん
逮捕職員たちの雑な態度に激怒した福田さん。いろいろと文句をいうようになりました。
最初は情報を仕入れようと思って電話をし続けた福田さんさんですが、もはやいたずら電話のために毎日競馬場に電話をいれるようになってしまったといいます。
キチガイです。
職員によると、なんと多いときには1日に50件ものいたずら電話をぶっ込んできたというのですから、生粋のアタオカでしょう。
なんと福田さん。競馬場への怒りをぶつけることが目的で始めたいたずら電話ですが、電話を終えた後のスッキリした気分がたまらなくなり、それを求めて何度も電話するようになったといいます。これは依存症ですよね。
気持ちいいから…ということで変なことを繰り返してしまう人と全くやっていることが一緒です。結果、福田さんは携帯電話からのいたずら電話だったこともあり、あっという間に犯人特定されてしまい警察に逮捕されます。
一人暮らしの独居老人の暴走は私たちには理解できませんが、競馬を知らなければ…。こう思わざるを得ませんね。
●剣道をしたいとのこと
福田さんは、この事件をきっかけに競馬はやめたと供述しているとのことです。そして、学生時代にやっていた剣道をしたいと語った…とニュースには出ています。
いや、償いましょ。
競馬場に謝罪しましょ…。
まぁ、競馬ってのはこんな珍ネタもあるんですね。皆さんも明日は我が身。イラっとしたら、福田さんのことを思い出すようにしてくださいね。