とんでもない牝馬があらわれた!

ということで大きな話題となっている、デアリングタクト。無敗という状況で牝馬三冠を達成したというぶっ飛んだ成績で競馬ファンに衝撃を与えたわけですが、一部ごり推し報道に怒りの声もあがっている…といわれています。

それがフジテレビ『みんなのKEIBA』でのデアリングタクトのゴリ推し報道。まぁ、これにはいろいろな理由があるわけですよね。ハリボテがその闇に立ち向かっていきたいと思います。

●デアリングタクト推し!

当然、今回の秋華賞に関してはデアリングタクトの偉業がかかっているレースだったため、その話題性はとんでもないものでした。

競馬系の雑誌やウェブ、番組でもデアリングタクトの歩みをこぞって取り上げましたし、どういった状態でレースに向かうのか…というようなこともコト細かに報道されていたほどです。

競馬ファンとしても、久々のぶっ飛びヒーロー馬であることから注目したいでしょうし、正直アクセスや視聴率が稼げることからデアリングタクトを取り入れるのはやむを得ません。

とはいえ、一部のファンからしたらデアリングタクトばっかり取り上げるのではなく、あくまで出走する馬全てを平均的に報道してほしい…という思いがあったようです。

●18番アブレイズ

さて、何がそこまでファンの怒りをかっているのか。

その理由にひとつが、18番アブレイズへの待遇です。当時の『みんなのKEIBA』では、生放送の関係上どうしても全頭を紹介することができず、途中別のレースの状況を報道せざるを得ない状況だったといわれています。結果、18番アブレイズが紹介されずにそのまま別レースを放送。

そして、秋華賞本番になっても18番アブレイズは呼ばれずに結果的にデアリングタクトばかりに注目が集まり、終わっていった…ということなのです。確かに、デアリングタクトは注目されていましたし、ファンとすればそちらが知りたいところ。

とはいえ、18番アブレイズは幽霊馬ではありませんし、数多くの関係者がいたりファンがいたり、勝ってほしいと信じて馬券を購入された方も数多くいるはずです。

それなのにもかかわらず、メディアは18番アブレイズを報じない。ただの闇馬になってしまったことに、怒りを買っていた…ということですね。

●仕方がないが…

こういった番組などは、ファンのために報道していません。

問題がいろいろあったり、炎上しやすいものでもあるのですが、結局は、視聴率を増やすことが目的なので18番アブレイズは無視されてしまうことになるのです。おそらくですが、ここが民放番組の難しいところでしょう。

当然、フジテレビがその予算から無理やり引っ張ってやっている番組ではなく、スポンサーからお金をもらって放映している番組です。

例えば、制作費が1億円だったらその中でいろいろとやっているわけで…。スポンサーも適当にやって…ということはあり得ずに、それなりに結果を求めるということで、その指標が視聴率でしか計ることができないわけです。10%で、1200万人に視聴されている…ということですね。

●マニアックは消される

ジャニーズがなぜテレビに出続けているのか、ということを考えるとわかりやすいでしょう。

今、テレビをあまり見ない…という方が増えていますが、それでもテレビは人気です。ハリボテはジャニーズは気持ち悪いので好きではありませんが、それでもテレビに出るだけでかなり視聴率が高まるので使われています。

ここで必要ある?という使われ方をしていますし、ニュース番組でジャニーズの誰々がどういったことに挑戦した…という内容など、全くもって無意味です。しかし、テレビはどんどんジャニーズやアイドルを放映します。しかし、アイドルはネットでの力を持っていることからあまり見なくなりました。

逆にネットでジャニーズは配信があまりできないことから、テレビに依存します。ただし、テレビ局とすればジャニーズがいないとやっていけない…というツラさもあるわけですね。

●ジャニーズさまさま

例えば、ジャニーズを5人出したとしましょう。ジュニアでは力がないので意味がありませんが、嵐レベルとなればそれはそれはスゴいことです。

一人に数百万人のファンがついているため、5人が集まったとなれば凄まじい数字をたたき出すことができます。

例えば、100万人のファンがついていればそれだけで500万人の視聴者を手に入れることができます。

さらに、ネットでツイートされますよね?数百万人のファンが勝手に番宣してくれることで、企画内容がクソでも絶対に1000万人以上の視聴者を獲得できるわけです。

まぁ、そいつらのレベルはゼロクオリティですけどね…。つまり、デアリングタクトを推すということは、スポンサーがいる以上仕方が無いこと…。これが現実なのです。

●オワタ!

デアリングタクトは、ヒーローです。これは誰もが認めることでしょう。

そして、業界にとってもデアリングタクトの存在はドル箱ですし、本当に実力のある名馬が裏で活躍していても視聴率が取れないのであれば排除されます。キモい世の中ですが、これは仕方が無いことなのです。デアリングタクトと業界の闇。これは、一生続くことでしょう。