本当に競馬ってのは面白いですよね。G1が連発する秋から冬のJRAにおいて、コロナ禍の中で退屈なハリボテ含むオッサンたちは毎週末の勝負に向けて日々忙しく予想をたてているはずです。
さて、人間というのは不思議なものでグランプリ…という名がつくと急激に盛り上がってしまう性格をしているようです。
何が言いたいのか…というと、つまりG1だと異様に盛り上がってしまうクセがある…ということなのです。一体、どういことなのか伝えますね。
●G1だと気合いが入ってしまう!
当たり前ですが、G1レースがあるというとマスコミはもちろん、競馬関係者は大いに盛り上がります。
当然、馬主にとってみれば自分の馬がG1レースを制することはスゴいことですし、甲子園に出ました…というよりも動くお金がハンパではないので一生自慢できるレベルの功績となることは間違いないでしょう。
ハリボテも有馬記念だ日本ダービーだ、天皇賞だ…ということになると意味もなくギャンブルしたい熱が盛り上がってしまい、気がつくと財布の中身がすっからかん…ということが少なくありません。
しかし、なんで我々はそこまでG1レースが好きなのでしょうか…。
●関係者ならわかるけど…
例えば、G1に出場する馬や騎手であれば興奮する理由はわかります。
馬であれば賞金の金額がハンパではありませんし、有馬記念など優勝でもしてくれれば一生食っていけるのでは?という金額が手元に残ります。今までどれだけ貧乏していたところで、G1レースに一発勝利することで人生大逆転が可能です。
騎手はそこまで儲けることはできないものの、それでも一般的なサラリーマンの平均年収の数倍の賞金を1着の馬に騎乗しているだけで得ることができます。
ある意味、地味に生活をするのであれば1年間に数回G1レースで勝利してしまえば生きていける可能性だってあります。とにかく馬主も何もかも、出場することに関連している連中は盛り上がらないはずがないのです。しかし、我々のようなただ馬券を購入するだけの人たち…。
一体、G1に何を求めているのでしょうか。
●同じ配当なのに…
何度もいうようにG1レースは我々にとっても特別なレースであり、盛り上がるしかないクオリティの時間であることは間違いありません。
しかし…残念なことに、我々がG1レースで見事的中させたとしても2倍の配当であれば、賭け金の2倍しかお金が戻ってこないのです。
これ…皆さん、知ってました?とか言っちゃって…。まぁ、要するに我々のような人たちがG1レースで暴れるだけ暴れて、予想しまくって死ぬほど予想しまくって…。1週間一睡もせずに単勝を当てたところで2.4倍の配当だったら、2.4倍の配当分しか戻ってこないのです。
そんなの当たり前ですし、全てのレースに共通することでG1レースだから何か特別なことがあるか…と言われれば、我々にとっては何も変わらず同じような競馬なのです。
●当てやすい可能性がある?
とはいえ、新馬戦だったり500万下とG1レースが全く同じレベルで行われているということはありません。
普通に考えれば、G1レースは何らかの色をつけるべきではあるのですが、とりあえず公平性を保つという観点から考えると新馬戦や500万以下、未勝利などと配当の差別をつけるのはおかしいでしょう。では、G1レースというのは我々にとってどんなメリットがあるのでしょうか。
強い馬を見れるということでミーハー気分が盛り上がるということもありますし、野球やサッカーのオールスターのような気分で観覧できるというメリットはあるでしょう。
しかし、とくに配当が変わるわけではありません。しかし、ひとつだけ他のレースと違う部分があるとすれば、“当てやすい”というメリットがあるのです。
●有名馬は強い
とりあえずG1レースに出て勝利間違い無し…という馬が数頭いた場合、かなり予想がしやすいというメリットがあります。さらに、G1レースに出るくらいですからかなり強い馬しかいません。
つまり、超強い馬が1頭しかでないような中途半端なレースの場合は配当が下がりますが、G1レースの場合はそこそこ3連単などが難しい予想になるので配当が高くなる傾向にある…ということが考えられます。また、注目したいのが大穴。
強い馬ばかりとはいえ、名前の売れている馬に人気が集まることは間違いないため結果的に倍率が極端になることも少なくありません。
つまり、本来は強いものの不思議な着順になると凄まじい金額の3連単になることも度々あるため夢がある…ということなのです。配当はたしかに一緒なのですが、その中身というかシステムが少し変わってくる。これが、G1レースといえるのではないでしょうか。
●大穴狙いで夢を見る!
G1レースの魅力は、結局テッパンの配当に賭けるのではなく大穴を狙うという楽しみがあると考えられます。G1レースは、大穴!ハリボテも穴掘りしまっしゅ!