おはようございます、ハリボテです!競馬は日本だけではなく世界中で開催されているスポーツの一種であるため、いろいろなルールが各国あることで知られています。

そもそも競馬というと私たち日本人は土日開催のJRA、平日開催の地方競馬のルールに縛られますが、とてつもない謎レースが世界があるため、雑学のひとつとして知っておくと飲み屋で自慢できます。

今回、ここでは世界最長の競馬についてお伝えします。

●2019年!

世界的権威を持つ新聞のひとつといえば、ニューヨークタイムズ。

同新聞に2019年に掲載されたことで話題となったのが、世界でもっとも走行距離の長いレースについての記事です。菊花賞や天皇賞春など、3000メートルを超える長距離レースが日本では知られていますが、どうやらこんなのはまだ序の口だそう。

世界で最も長い距離を走ることが求められているレースは、あのモンゴルに存在しているようで、その名も「モンゴルダービー」というのですから衝撃です。このモンゴルダービー。

一体、どんなレースなのか気になりますよね…。

●1000キロ

前述した菊花賞は3000mほど。キロになおせば、3キロ弱を走るというレースになります。

ダビスタをしていた頃が懐かしいですが、この距離でスタミナを切らさない馬を育てるのはかなり大変で、正直スプリンターズステークスは簡単なG1馬を取れるものの、3000m級のレースで勝つ馬を育成するのは相当難しく長い道のりだった記憶があります。

さて、もし馬が日本のフルマラソンに出たらどうでしょうか。42.195キロ。距離に直せば、42000mほどですのでもはや暴走。「フルマラソンなんか競走馬にやらせたら、死んでまうわ!ww」と思う方も多くいるはずです。

しかし、モンゴルダービーはそんな短距離レースではありません。聞いて驚かないでほしいのですが、なんと1000キロ。メートルではありません。1000キロを走り続けるレースなのです。

メートルに換算してみると、1000000m。いや、ミリオンセラーかい!(久々の爆死)いや、これ一体どういうことなのでしょうか…。

●どうやら1頭ではない

このモンゴルレースを主催するのは、冒険旅行団体「Adventurists」。毎年開催される伝統的なレースなようで、あのチンギス・ハーンの情報伝達ルートをたどる…という意味があるのだそうです。

なんかそう聞くと俄然ロマンチックなレースなような気がしてきますよね。

とはいえ、1000キロです。馬もヤバいですし、それに乗り続ける騎手の腰もイカれてしまう可能性が高いでしょう。

調べてみるとどうやら40キロごとに乗馬する馬を替えられるそうで、とくに馬一頭が1000キロを走り続ける…という動物虐待系耐久レースというわけではないようです。少し安心しましたね。とはいえ1000キロですので、1日では終わらせることはできません。

大体、10日間以上かけてレースは開催されているようで、途中に障害耐久コースなども用意されているのだそうです。

●優勝者もこれまた…

さて、こういったレースですので騎手もさぞかし耐久力のある人が選ばれているのかもしれません。

大体、45人前後が毎年騎手として出場するのだそうですが、なんと2019年に優勝したのは米アイダホ州ボイシ出身のアマチュア騎手のボブ・ロングさん…。なんと、70歳のおじいさんだったのです!

70歳でまさかこういったレースに出るところもスゴいですし、モンゴルに地に意味不明なレースのためだけに行ける体力がある…というところもスゴい。

さらにこういったキチガイレースでもしっかりと優勝をしているのですから、もはやご立派!というほかありませんよね。ボブ・ロングさんはインタビューでこんなことをいっています。

「1000キロ、馬に乗って死の進行しただけです」。この人は一体、何が目的でこの世を生きているのか全く分かりません。しかし、勝ちは勝ち。凄まじいじいさんが世界にはいるもんだな…ということに驚くほかありませんでした。

●世界は広い!

さて、このように見ていくとやっぱり世界は広いな!という思いにかられます。

いつも競馬を日本で見ていると、勝ち負けや収支のことしか頭にありませんし、最悪騎手の悪口などゴシップネタに興味が行ってしまう人たちだって多いはずです。

悪いことではありませんが、やはり少し世界が狭過ぎるために起こる、閉鎖的環境特有の事象な気もします。そもそも、競馬は日本くらいでしか盛り上がっていない…という方もいるかもしれませんね。

しかし、今回のモンゴルダービーを見れば、どれだけ世界が広く、日本の競馬業界はがんじがらめの中で経営されているのかが分かると思います。

24時間テレビという日本テレビが放映している偽善番組がありますが、もうこのモンゴルダービーを中継でいいのではないでしょうか。

24時間、馬で走り続ける。意味不明過ぎて逆に募金が大量に集まる可能性があります。テレビ関係者の皆さん、ぜひご検討くださいマシーン!