ギャンブルといえば八百長がつきものです。

いや、必ず八百長があるわけではありませんが、どんなギャンブルにも八百長に関連する都市伝説があるものです。さて、日本における最大規模のギャンブルである競馬。これにも八百長に関連したさまざまな八百長の噂が存在しています。

今回、その中でもヤリ、ヤラズといった言葉について考えていきます。一体、どういう意味の用語なのでしょうか。

●ヤリって?

ヤリ、というとおそらく多くの方が下ネタを想像するかもしれませんが、一切そういった下品な用語ではないのであしからず。心が汚れている…って嫌ですね〜!

とりあえずグンペーの与太話はどっちでもいいのですが、ヤリ、ヤラズというのは競馬の八百長に関連するひとつの用語として幅広く利用されています。

まず、ヤリというのはベストを尽くすために走っている馬、またはそれを指示する調教師や機種のことになります。当たり前ですが、レースで入賞することで賞金を得ることができるのが競馬ですので、基本的にどんな馬だってヤリの状態で出走しています。

しかし、中にはもはや負けてもいいだろう…ということを念頭においたヤラズという状態の馬もいるのだとか。この、ヤラズが八百長に関連していると考えられます。

●ヤラズは八百長なのか?

例えば、馬自体が勝てないと判断した際に騎手が手綱を緩めることがヤラズとされています。

さらに、騎手やオーナー、厩舎側が結託してこのレースは空けろ…という形でヤラズを指示していることもあるといわれています。もちろん、明らかに勝ちに行っていないことから、"八百長"と疑われて仕方が有りませんし、10頭出走している中で7頭にヤラズ指令を出していれば、かなりの八百長レースをすることができてしまいます。

とはいえ、中にはヤラズは八百長とは性質が違う、という意見を持っている方もいるようです。

どう考えてもヤラズは八百長だと思うのですが、どういうことなのでしょうか。

●馬の体調による?

例えば、とあるレースに出走予定の馬がいたとして、体調が万全だったらいいでしょう。しかし、怪我をしてしまったり、体調が悪い時に無理をさせて走らせた場合に故障することがあるかもしれません。

そんな時、出走取り消しは問題になってしまうためか、ヤラズということを指示してあえて負けてもいいので無事に完走させることを目的とすることもあるのです。

ヤラズというとあまり言葉の響きが悪いかもしれませんが、馬の寿命を伸ばすためにもこのヤラズは支持せざるを得ない、暗黙の了解の方法でもあるのです。

●ヤラズは見抜ける?

競馬で勝ちたいのであれば競馬場に行け。こういったアドバイスをされる方は少なくありませんが、その理由がこのヤラズ行為にあります。

例えば、前述したように出走当日に調子が悪くなってしまったり、さまざまな理由でそのレースはスルーしたいと思っている馬主が存在したとします。しかし、今までのレースの結果などから予想紙は予想をおこなうため、その時のヤリ、ヤラズなど予想には一切入っていないわけです。

そのため、ネットで何となく前情報や自分で集めたデータだけで投票してしまうと、結果的にその馬がヤラズであれば確実に負けてしまう…という切ない結果となってしまうのです。

とはいえ、ヤラズは走ってみなければわかりませんし、仮に走っている最中にヤラズと気がついたとしてももう馬券は購入できません。そこで、おすすめしたいのがパドックなのです。

●パドックで見抜ける

じつは、ヤラズはパドックの状況を判断すれば見つけることができるといわれています。

まず、ヤラズを判断するのは当日だったりすることもあります。さらに、前日の可能性もあるでしょう。わざわざ調子の良い馬をヤラズにする必要はないためから、ヤラズの馬はどこかしら体調が優れていないとか、何か問題を抱えているわけです。

パドックの時にたくさんうんこをしまくっているとか、あまりにもイキっている、さらにやせ細って元気が一切無いなど、そういったシーンを見るとヤラズレースになる可能性が高いと考えることができます。

さらに、前レースと比較して体重の増減が激し過ぎてしまったり、太っているわけではないのに体重がかなり搾られている馬の場合はヤラズに指定されている可能性もあるのです。

ただし、本当にヤラズ自体が存在するのか…そのへんは不明です。あくまで、存在するとしたらこういった理由でヤラズになる、ということを考えればよいのではないでしょうか。

●都市伝説は多い

今回はヤリ、ヤラズについてお伝えしました。

これらはあくまで都市伝説であり、絶対に競馬界に跋扈している悪しき慣習かどうかは不明です。

まぁ、不正受給とかいろいろな問題も起こしていましたので怪しい…とは考えられますが…。とりあえず、いろいろな角度からJRAを見ること。そして、自分自身でそのことを判断することが重要でしょうね。