日本人は肩書きや権威に弱いといわれています。

以前、「東大王」というクイズ番組で未だ東大はすごい、東大出身者は天才といった馬鹿げた持ち上げ方をするのは時代錯誤といった話もありましたね。とはいえ、日本人は自分で考えず「権威」にすり寄るのが得意ですので、こういった事例は無くなることはないでしょうね。

さて、今回ハリボテが注意喚起したいのが、「JRA公認」という言葉です。これ、相当危険ですね…。

●詐欺サイトに使われている

このブログでハリボテもいろいろと注意喚起していますが、競馬予想サイトには悪質な場所が少なくありません。

詐欺サイトというと少し言葉が強めですが、要するに「嘘の情報をあたかも本当だと思い込ませ、利用者に多額の登録料や予想料を支払わせる」ことを目的としているサイト全般のことです。さて、この各種詐欺サイトなのですが、じつは中には「JRA公認」という言葉を利用している場所があります。

まさか…と思われるでしょうが、これが案外少なくありません。

●JRAも注意を促している

「JRA公認」と謳う詐欺サイト。その存在はJRA本体も理解しているようで、HPで利用の注意を促しています。例えば、「JRA公認」の予想会社からメールが届き、サイト内に入って利用料金を支払ってしまったが、どんどん高額な料金請求がやってきて困ったなどです。

JRA自体はそういったところに「JRA公認」を出すことはあり得ないといっていますし、そもそもロゴを勝手に利用するのは違反です。

要するに、「JRA公認」という犯罪的な嘘を使いながら利用者をより安心させ、金を徴収するような連中ということになります。「中央競馬保護セレクション」「中央競馬保安協会」「日本競馬騎手会」「関東厩務員組合」「RSS」。

こういったネーミングを利用していることがるそうなので、そういった場合は要注意と示唆されていました。

●権威や安心に弱い国日本

日本人は、海外の人たちと違って人を信じるという教育方針でここまでのものを築き上げました。

震災やコロナなどもそうですが、人々の多くが「自分だけ良ければいい」というわけではなく、助け合っている姿を見て海外の人たちは驚いたといわれています。さて、では海外の人たちや教育は冷酷なのか…というとそうでもありません。

海外では家族や本当の友人、知人を大切にする文化があります。特に家族のために…ということが多いですよね。いろいろな説があると思いますが、それは逆に「家族しか信じられない」ということだからでしょう。

貧困問題、富の格差など海外はハンパではありません。そのため、いつどのタイミングで騙されるのか、常に気を張らないといけないわけです。その中で、家族は本能的に家族を騙すことはしないことから大切にするのかもしれません。

翻って日本教育はどうでしょうか。逆に家族をないがしろにして、外に何かを求めてはいないでしょうか。

●外を信じる呪いの教育

家族のいうことは信じず、CMで企業がいっていたり、東大生がいっていること、社会のお偉いさん、芸能人がいうことを信じます。

人を信じなさい、先生は絶対です、大人のいうことを聞け。海外でも多いでしょうが、こと日本ではSNSで大人に騙される少女たちが多いことで知られていますし、オレオレ詐欺、各種詐欺も横行しています。

家族が気をつけろといっても、外の権威にはかなわず、それを信じてしまう脳みそになっているわけです。結果、「JRA公認」という言葉です。

「JRA公認」であれば、まず下手なことはしないだう。宅配便が指定時間に必ず届く、日本だからこそ起こる珍事でもあるのです。

●外部の権威に騙されるな!

そもそも、「JRA公認」であればJRAが堂々とやっていますし、競馬場にいけばいいのではないでしょうか。

また、うんちゃら協会、株式会社うんちゃらといった嘘の企業や団体名も、「さすがに会社が悪いことをしているはずがない」と思い込むため、結果的に騙されてしまうのです。

なぜ、親や子どもが将来に役立つからといって買ってほしいものを無視し、「JRA公認」という場所にお金を注ぎ込もうとしてしまうのか…。まさに日本が抱える闇の根底がこの事件にはあるような気がしてなりません。

●全ては嘘と考えてほしい

その予想サイトがまともであっても、本当にそうなのか…疑ってかかるぐらいがちょうどいいと言えます。そして、自分で納得したからこそお金を支払った…であれば、誰も文句はいわないでしょう。

それで外れて文句をいうのはバカです。ただ、内容をしっかりと確かめることなく「JRA公認」という文字だけで心を許してしまう方。これはまごうなき大バカやろうです。

騙されても、懲りずにまた騙されるでしょうね。ハリボテ的啓蒙ですが、ぜひこのことを心に刻んで競馬予想にいかしていただきたいと思います。