競馬がおもしろくなくなった。そんな意見を時々見かけます。
そんな言葉をちょいちょい見かけます。しかし、それは本当なのでしょうか…。ハリボテはバカなので的中したら楽しいですし、思い切り外れたらつまらないといったタイプ。まぁ、総合的に面白いと思っているので未だに続けています。
今回、競馬がつまらなくなった…という方の理論について考えていきたいと思います。
●ドラマが無くなった?
競馬がつまらなくなった。こういった人たちは、昔のようなドラマが無くなった…という理由を挙げています。
たしかににオグリキャップやらナリタブライアン、トウカイテイオーなどの名前は競馬好きで知らない者はいませんし、当時スゴい人気を博しました。数年前もキタサンブラックがいたりしましたし、ライバルがいたり連戦連勝のG1馬のドラマなどいろいろありました。
しかし、近年はすぐに海外のレースで闘ってしまってダメになったり、引退してしまうことから応援する気が失せる…といったようです。わからないでもないですが…。
●現実的になったのか?
それでいても近頃も最強馬的な扱いを受けているサラブレッドは多いですし、G1も都度話題になっているのでドラマがない…というわけではなさそうです。
まぁ、海外に行ってしまったり、引退が早いというのはたしかでしょうが、それも馬のためを思って…ということかもしれません。
逆にいえば、競馬自体がもっと現実的に展開されていると捉えることができます。淡々といろいろな馬が走っているだけであり、それでもJRAは売上を取れているのでいろいろ画策する必要もなくなってきる、というところでしょうか。
例えば、こういったドラマを求めている人というのは、「オリンピックは見るけど、ふつうの試合は見ない」といったタイプかもしれません。ラグビーのワールドカップはメチャクチャアツくなったくせに、トップリーグはスルーして見なくなったことでラグビー熱は冷めた…と言ってしまうアレです。サッカーもそうですね。
こういったように、目立つところのドラマを期待し過ぎているだけで、じつは何も変わっていない。こういったことも考えた方がいいかもしれませんね。
●とにかく騎手を攻撃
また、競馬がつまらなくなった…という人の中に騎手を攻撃する人がいます。
海外騎手はダメだとか、個人名を挙げてそいつが乗る馬は負けるからクソとか、そういった攻撃の仕方です。
たしかにいろいろ騎手に対して思うこともあるでしょうが、それ関係ありますかね?そもそも論として、ふつうに馬に乗って一生懸命走っている騎手に向かって、「あーだこーだ」言えるのは馬主だけです。
さらに、騎手に頼るのではなくしっかりと自分の頭で予想して当てればいいだけでしょう。そもそも、回収率が高い人は「騎手がクソだから競馬はつまらなくなった」とはいいません。
傾向としてですが、どうやら負け込んでいる人たちがシンプルにつまらなくなった、とヤジを寂しく飛ばしているけな印象ですね。気持ちはよくわかりますが、騎手を攻める前に自分自身の予想レベルの低さにブチ切れた方がよいのではないでしょうか。
●昔は良かったとなる
「〇〇は面白くなくなった」。
こういった言葉を使っている小学生に出会ったことはあるでしょうか。さらに若い人たちが、昔の競馬は面白かった…というでしょうか。それはあり得ませんよね。しかし、若い人たちが学生の頃は良かった、人生が面白かった、といいます。
競馬が昔の方が面白かったという人たちは、基本的に自分があまり周囲が見えない時期だったこともあり、全てが刺激的だった…ということがひとつの理由と考えられます。
●競馬も似たようなもの
例えば、競馬をし始めた頃といのは右も左もわからず、とにかく一番人気に単勝を突っ込んだり、適当な3連単を購入したり、いろいろと刺激を得ていたはずです。
さらにテレビなどで耳にする有名馬の名前を聞いており、それが実際に出るレースを見て、「本物が走っている!」と興奮すればその時はとにかく競馬が楽しくて仕方がありません。
しかし、時が経つにつれて競馬予想を覚えたり、回収率を上げるために馬券を購入したり、いろいろな情報を獲得します。すると初心者から中級者へとステージが上がってしまうことから、見える風景が変わってきてしまうのです。
逆にいうと、今競馬をはじめたばかりの人たちはコントレイルとかアーモンドアイとか、そういった時代に来ているわけですから興奮して最高な気分で競馬と対峙しています。
10年前と同じことをしていて、その10年前と全く同じ興奮が続くというのは脳の作用からしてあり得ないことなのです。
●自分次第
つまらないのであれば、見方や遊び方を変えてみる。
これだけで競馬へのモチベーションが変わります。ドラマが無いのは、よい時を美化し過ぎているから。10-0からの逆転勝利ばかりが面白いと思っている野球素人も、長年勉強すれば0-1が面白くなるはずです。
いつまでも子どもの脳みそではないのですから、大人として競馬を楽しもうではありませんか。