以前、ハリボテは「ウマ娘 プリティーダービー」に対して苦言を呈しました。

しかし、世間の反応はハリボテの思惑とは大きくズレ、大ヒットを記録し続けているそうです。

希代の名馬たちがまさかの美少女に変化しており、なぜかストーリー的には可愛い美少女を育てる…いや、調教するという変態度MAXな内容。もちろん批判はしませんが、やはりハリボテはちょっと違うような気がしてしまうのです。

●どこへ向かうのか…

これは競馬にあまり関連しなくなってしまうかもしれませんが、「ウマ娘 プリティーダービー」のようなものが流行るというのは、今の日本らしいな…と思ってしまいます。

「ウマ娘 プリティーダービー」は、冒頭でお伝えしたように美少女と名馬を掛け合わせたゲームであり、さらにそれだけでなく恋愛的なシミュレーションも楽しむことができるそうです。

美少女、馬、調教。ハリボテは大変真面目な性格であるが故に、こういった内容にピリッとしてしまう部分があります。

まぁ、ゲームとしてでなければ好みではありますが…。それはとにかく、「ウマ娘 プリティーダービー」を見ているとこの国はどこへ向かってしまうのか、それが不安になってしまいます。

●趣味が悪いのではない

「ウマ娘 プリティーダービー」を見ていて、"おいおい悪趣味過ぎないか…"と思う人もいるでしょう。しかし、ハリボテは決して悪趣味とはいいません。

こういった類いのゲームは数多く存在していますし、美少女ゲームのようなものは古くから日本で多く販売されています。

まだ、エロティックな18禁要素がないだけ、逆にまともなのではないか…とすら思ってしまうほどです。

「ウマ娘 プリティーダービー」についてハリボテが文句を言っていると、"でたでた…。

こういった文化にすぐに口出しをしてうざいヤツ!"と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。問題は、日本人男子の立場なのです。

●そこまで来た?

まず、「ウマ娘 プリティーダービー」にハマッている人は男性だけではありません。

女性のユーザーもいらっしゃいますし、むしろ既婚男性がモテ男だって使っているかもしれません。

まぁ、大半はちょっとしたこの世界観が好きな人たちなわけですが、基本的には日本の男性の多くがこういった内容のゲームを違和感なくプレイしています。(もちろん、していないモテ男が多くですが)

さて、「ウマ娘 プリティーダービー」で感じるハリボテの不安というのは、男たちがそこまで落ちぶれてしまったのか…そして、落ちぶれさせてしまったのか…ということです。

おそらく、"現実の女性にモテないオタク野郎がハマるだけ"という意見があるでしょうが、前述したように普通の男性もプレイしています。

じつは日本人男性は、"自分の理想の女性にちやほやされたい!"という根底の変態心を持っており、さらに現実では"女性には相手にされません、気持ち悪いと思われます、声をかけたらシネです"と思い込んでしまっている卑屈さが際立ってしまっているのです。

●競馬にも女にも相手にされない?

本気の競馬好きで「ウマ娘 プリティーダービー」にハマッている、という方は案外少ないかもしれません。

その理由は簡単で、金がかかるどころか課金で減っていく一方ですので、増えることはありません。

要するにゲーム内でのギャンブルであり、"現物の現金"を手に入れることができないからです。

本気の競馬ファンであれば、ギャンブルをする目的はやはり大金を手に入れるとか、そのお金で美味しいものを食べたり遊びに行くといった欲望を持っています。

さらに、女の子だってそのお金で会いにいったりするなど、ゲーム…つまりバーチャルな世界に出会いを求めることはないのです。

一方、「ウマ娘 プリティーダービー」が大好きでおかしくなっている人たちというのは、リアルギャンブルは少し怖いから遊ぶのは違う。でも、女の子は好きだから遊びたいものの相手にされない。

また、自分のような容姿が悪いから一生ダメだろう。じゃぁ、どうすればいい。

そうです、「ウマ娘 プリティーダービー」です…となっているのです。これは、日本が成長する意味では由々しき問題だとは思わないでしょうか。

●現実に目を向けてほしい!

「ウマ娘 プリティーダービー」が悪いとはいいませんし、そういったゲームがあってしかるべき世界になっていることは間違いないでしょう。

しかし、ひとつ伝えたいのは「ウマ娘 プリティーダービー」はバーチャルの世界であり、全くもって現実ではない…ということです。

妄想に恋し、妄想で大金を手に入れる。気がつくと回りには誰もいなくなり、鏡を見たらシワと吹き出物、白髪だらけの変なオジさんが立っている。

気がついた時にはもはや手遅れで、取り返しのつかない状況になっていることだってあるのです。

「ウマ娘 プリティーダービー」は悪くありませんが、人生を棒に振らないような遊び方をしてください。