ハリボテです。

競馬をしていると思うことがあるのですが、思わず調子に乗ってしまう時ってありますよね。

勝ち続けている時はもちろんですが、何か自分の中で節目になることがあった時に思わず暴走してしまう、という感じ。

アレはアレで自分が納得できればいいのですが、あとあと後悔するようなことになることは明白です。今回、競馬ファンがやってしまいがちな散財について考えていこうと思います。

大きなレースでやってしまう

中央競馬を愛する人であれば、基本的にG1レースはほとんど勝負しているはずです。

もちろん、素人がG1の全てに参加するというのはやり過ぎかもしれませんが、それでも血湧き肉踊るといった感じになるのは当然です。

そんなG1レースの中でも特に話題に登りやすいのが、日本ダービーや天皇賞、有馬記念です。

これらは、G1の中でも取り分け特別扱いされているレースであり、メディアでも大きく取り上げられているので知らない人はいないレベルかもしれません。

とにかく同じG1レースですし、特にこのレースだから我々が儲かることないのですが何故か大きな額を賭けてしまいがち。

「せっかくのG1だからな!ガツンと行きましょうよ!」的な感じで気持ちが大きくなり、とんでもない過ちを犯してしまうわけです。

人気馬がいると危険

とはいえ、こういったビッグレースにおいて相当有名な馬が出ていない時はまだマシです。

どれが勝つかわからない…荒れ模様になりそうだ…。そういった時、私たち競馬ファンはそこまで大きな金額はかけずに守りに入ります。

回収だけはしておこうとか負けても痛くない金額にしておこうとか、あえてここまで来たら大穴だ!など、そういった賭け方をするのでリスク分散になります。

しかし、確実にこの馬が勝つだろう!というレース内容だと人はバカになります。キタサンブラックしかりアーモンドアイしかり、ナリタブライアンしかり…。

こういった伝説レベルの馬が出頭するのであれば、間違いなく人々はその馬に未来と希望を賭けてしまいます。たとえば、先日開催された有馬記念では悲劇が起こりました。

一番人気、オッズ1倍代というアーモンドアイが9着に沈んだレースです。あれはあれでビックリしましたが、やはり給与を大分突っ込んだ方が多く悲鳴があがっていたようです。

10万円の単勝1点買いはもちろん、ボーナスの半分30万円を突っ込んだという強者までいるのですから驚きです。

もし、当たっていたのであれば豪遊必至ですが、完全に負けてしまっているのだからお笑いぐさ。3着以内にも入っていないので、流して高額配当を狙っていた人たちも全員大負けしたわけです。

きれいごとにはならない

これだから競馬はおもしろい。これだから、ロマンがある。

こういった言葉で片付ける方もいるでしょう。確かにその通りですよね。後から考えると、伝説のレースだったとかあの時あの馬に何があったのか…など、ドキュメンタリーとしてよい題材になります。

しかし、前述した大負けしてしまった連中からしてみれば一切楽しいことはありません。むしろ、きれいごとでは済まされない大事件となっているはずです。何かを購入して10万円を失うのであればいいでしょう。

それはモノとして残りますし、失敗してもまぁ売るという手段があります。

しかし、競馬はギャンブル。何も残りません。さらに、心理的なダメージとして賭けた金額よりも損した気分になるところが特殊でもあります。例えば、1.5倍オッズの馬に賭けた時に30万円を賭けていれば45万円が戻ります。つまり、15万円分の勝ちということです。

しかし、負けたらパーですので、マイナス30万円。ところが、勝っていれば45万円だった…というダメージがあるため、45万円まるまる損した気分になって落ち込んでしまうわけです。これが、競馬で負けた時のダメージのでかさであり、漆黒の闇でもあるわけですね。

ほどほどにした方がよい

アナタがもし大富豪であり、預金口座に1000万円知らない金が振り込まれていたのであればいいでしょう。

“何したんだっけ?まぁ、こんなはした金おろすのも面倒だから、50万円くらい単勝一点買いだな”という感じであれば、まだ負けても笑い話で済むでしょう。

いや…それでも50万円が当たっていれば200万円になるとすれば惜しいですね。やっぱり、大富豪だから貧乏だからとか競馬には関係ないような気がします。

いくらであっても、勝てたらいくらだった…という事実がぬぐい去れない以上、損した時のダメージは半端ないことは間違いないのです。

ハリボテは、しょっちゅう競馬で負けているのでもう何も感じませんし、何も思いません。ただただ…無です。しかし、ある程度の負けを体験するといまだに苦しいですし、吐き気がして下痢します。競馬というギャンブルは本当に謎ですし、奥深いです。

負けたらショックを受けることがわかっているのですが…まだやめられないですね。