2月後半から3月にかけて、とにかくコロナ旋風が吹き荒れましたね。

ハリボテもウインズ閉鎖に伴う悲しげな顔のオッサンたちをレポートしましたが、競馬場も全て無観客という状況であったことから、とにかく寂しい…寂しい…早くお客さん戻ってこい!という有識者の声が多数聞かれました。

さて、この無観客が逆に競馬をおもしろくした…という話もあります。一体、どういったことなのかここで解説していきましょう。

●寂しい…

とある記者さんのコラムには、競馬場に向かう最中の電車のまばらな感じから寂しさで溢れた…ということが書いてありました。

たしかにJRAのレースが開催される時やG1開催時の最寄り駅や電車というのは、かなりソッチ系の人で盛り上がっています。競馬新聞を持っている方やどんな賭け方をしようか悩む若者、若い女性なんかも多いですね。

別に家で見ていても会場で見ていても結果は変わらないのですが、有名歌手のライブが始まるかのような妙なドキドキ感と緊張感を電車内でありながら感じられたものです。しかし、今はすっからかん。

競馬場に向かう道も地元の方々しか歩いておらず、なんとも殺風景だったそうです。それはそうですよね…。

当時の競馬場は関係者以外は入ることはできませんから、一般人がうろつくようなことはありません。気分が盛り上がらない…というのは、競馬ファンにとってはとても寂しい状況であることは間違いありません。

●騎手たちの声が聞こえる!?

さて、当然ですが競馬場内はがらんとした寂しい状態です。

客の声も聞こえず、清掃員や記者さんなどの関係者しかいないので声もありません。しかし、その記者さんが感動したのは、だからこそ騎手たちの安全確認の声などがしっかりと聞こえたということです。

普段、なかなか騎手の声などを聞くことはできませんからね。こういった時に知らなかったサウンドが耳から入ってくるのはファンとしては、かなりおいしいかなぁ…という感じです。静けさの中の興奮…。

ハリボテは、ただの貧乏人ですからそういった声を聞くことはできません。早く、競馬の記者になってみたいです。

●馬はレースに緊張している?

さて、またひとつ面白いのが競走馬たちの態度…というか状態です。

当然、お客が入っていないわけですから馬にとってはリラックできる時間となります。パドックなど、あれだけ知らない人たちに囲まれてみられていたら冷静ではいられませんよね。

しかし、記者さんいわく馬は人がいなくてもイレ込むことがある…ということなのです。もちろん、普段よりは全体的に馬が落ち着いていた印象だったようですが、それでもイレ込む馬はイレ込みます。

要するに、レースが今から始まるよ…という状況下におかれた場合、馬はしっかりと緊張状態にあるということなのです。これは、なかなかおもしろい見解ですよね。分かってはいたものの、こういった無観客だからこそ知り得るオツな情報だったのではないでしょうか。

●騎手たちもモチベーションも難しいか?

さて、ここからはハリボテの想像でしかないのですが、やっぱり騎手としても観客がいるといないとではモチベーションが変わってくるのかな…と思ってしまいます。

じつは、ハリボテはこう見えても昔野球部に所属しており、キャプテンまでつとめたことがあります。(少年野球ですけどねww)

そのため、観客がいるかいないか…ということでプレーの質が変わってくるかもしれない…というところにはかなり敏感でもありました。

まぁ、騎手はそれでなくても一生懸命ですし、勝たなければ食っていけません。観客についてなんてさほど考えていないでしょうが、やはり男性だったら可愛い女の子集団が見にきていることがわかったら気合いが入らないでしょうか?

ハリボテは本当にゴミ人間ですので、女の子がちょっと見にきているだけでも軽くアクションを派手にした覚えがあります。

余談ですが、僕の友達で普段は小虫を無言でひねり潰すクセに、女の子がいると、“うわぁぁ!”といって可愛げを出していたヤツがいます。思わず笑いましたが、とにかく異性に見られているだけでパワーが出るはずなのです。さらに、無観客ということはこれから誰も来ないということも分かっています。

ただ観客がいない日であれば、奇跡が起こるかもしれない…ということが頭をよぎるので一生懸命になるでしょう。しかし、絶対に入ってこないとわかると少し気持ちがなえますよね…。

●競馬もやっぱりチームプレイ!

一昨年、ラグビー日本代表の活躍でワンチームという言葉が流行りましたが、やはり競馬もチームプレイということで間違いないな、ということがわかりましたね。

競馬の関係者たちもそうですが、やはりハリボテたちのような一般客、普通のファンもみんなで盛り上げるからこその“競馬”なのではないでしょうか。

とある国に文句を言っても仕方がありませんが、とにかく安全面だけには気をつけていただきたい。それだけですよね、本当に。